頬冠ほうかむ)” の例文
側にいた年齢としごろ廿二三で半合羽はんがっぱを着ている商人体あきんどていの男が、草鞋のよごれたのを穿いて頬冠ほうかむりをしながら、此の男も出に掛りますと、突然いきなり傍にあった角右衞門の風呂敷包を引攫ひっさらってげましたから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頬冠ほうかむりをた曲者が、此方こちらへ出に掛るから、びっくりしてあと退さがりました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)