靡然ひぜん)” の例文
そこへ大原君が帰って来てあの誠実と熱心とを以てさかんに家庭改良を唱えたら天下靡然ひぜんとしてこれに従うだろう。実に愉快だな。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
英米えいべいせうすれば、靡然ひぜんとして英米えいべいはしり、獨國どくこく勢力せいりよくれば翕然きうぜんとして獨國どくこくき、佛國ふつこく優位いうゐむれば、倉皇さうこうとしてふつしたがふならば、わが獨立どくりつ體面たいめん何處いづこにありや。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)