青空せいくう)” の例文
先刻まで一日丸潰れと覚悟をめていた僕達も、雲間うんかん二三尺の青空せいくうに恐ろしく慾の皮が突っ張って来た。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
青空せいくうかくも莊嚴に、大水だいすゐ更にかみびて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
安達君は乗換の電車を待ちながら、青空せいくうを仰いで、意気軒昂いきけんこうたるものがあった。卒業後半歳はんさいにして、ついに就職戦線を突破したのである。勤め始めてから丁度一週間、仕事の方はまだ無我夢中だ。
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
青空せいくうかくも荘厳に、大水だいすい更に神寂かみさびて
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)