霜除しもよけ)” の例文
硝子戸ガラスどうちから外を見渡すと、霜除しもよけをした芭蕉ばしょうだの、赤いった梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
霜除しもよけに丹精した、御堂のような藁束わらづかの中に、早や小指ほどなが一体。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霜除しもよけをとりし牡丹ぼたんのうひ/\し
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
霜除しもよけのその勢ひのくゝりなわ
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)