きぎす)” の例文
さよばひにが来ればたなぐもり雪は降り来ぬ、さぐもり雨は降り来ぬ、つ鳥、きぎすはとよむ、家つ鳥、かひも鳴く。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
わが山の霞のおくに分け入ればあさるきぎすも山鳥も鳴く
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
木瓜ぼけの陰に顔たくひすむきぎすかな
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
……(朗読)隠口こもりく泊瀬はつせの国に、さよばひにが来れば、たなぐもり雪は降り来ぬ、さぐもり雨は降り来ぬ、つ鳥きぎすはとよむ、家つ鳥かひも鳴く、さ夜は明けこの夜は明けぬ
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
山を近みをりをりきぎす山鳥の羽音のどけき老が庵かな
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
木瓜ぼけかげに顔たぐひすむきぎすかな
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
きぎす鳴くや草の武蔵むさしの八平氏
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)