“附与”の読み方と例文
旧字:附與
読み方割合
ふよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは彼が、所謂いわゆる自己嫌悪、肉親憎悪、人間憎悪とう一聯いちれんの特殊な感情を、多分に附与ふよされていたことを語るものであるかも知れない。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
後醍醐の名は、尊治たかはるである。——北条高時の高を高氏の名から捨てさせたいお心もあったのか、何しても一武臣へ、これは破格なことだった。寵遇ちょうぐうの象徴としてこれ以上な附与ふよはない。
廃藩の後、士族の所得はおおいに減じて一般の困迫こんはくというといえども、もしも今の上士の家禄を以てこれを下士に附与ふよして下士従来の活計を立てしめなば、三、五年の間に必ず富有ふゆうを致すことあるべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)