“閻”の読み方と例文
読み方割合
えん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初心うぶな若旦那が、何かにかれたようなものだ。反対にわずか一ト月ほどの間に、水を得た魚とも見えたのはえん母娘おやこである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その細君はえんといってすこぶる美しい女であったが、ある夜自分の内室いまにいると一人の若い強そうな男が外から不意に入って来て、剣に手をかけて四辺あたりを見まわしたので、じょちゅうばあやは恐れて逃げてしまった。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
で、にわかに足をいそぎかけると、あいにく、辻の出会いがしらに、ばったり、婆惜ばしゃくの親のえんの婆さんにぶつかってしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)