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門葉
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もんよう
ふりがな文庫
“
門葉
(
もんよう
)” の例文
弁持
(
べんもち
)
十二——というのも居た。おなじ
門葉
(
もんよう
)
の一人で、手弁で新聞社へ日勤する。月給十二円の
洒落
(
しゃれ
)
、非ず真剣を、上杉先生が笑ったのである。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
役者絵は
此
(
かく
)
の如く菱川師宣より国貞国芳及びその
門葉
(
もんよう
)
の小画工に至るまで江戸二百余年を通じて連続したり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「さなくば、仰せられても、さしつかえおざるまい。かほどまで、平家の
門葉
(
もんよう
)
ばらに、
蹂
(
ふ
)
みにじられ、無視されても、腹のたたぬやつは、うつけか、
畜類
(
ちくるい
)
でおざろうぞよ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤銅
(
しやくどう
)
の
撞鐘
(
つきがね
)
一口を与へて、御辺の
門葉
(
もんよう
)
に、必ず将軍になる人多かるべしとぞ示しける。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
平家の
門葉
(
もんよう
)
の端くれへ
頒
(
わ
)
けられてしまうかも知れない——という
疑心暗鬼
(
ぎしんあんき
)
も手つだってくる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
明和七年春信
歿
(
ぼっ
)
するやその
門葉
(
もんよう
)
中より
磯田湖龍斎
(
いそだこりゅうさい
)
出で
安永
(
あんえい
)
年代の画風を代表せり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「まして、悪い噂がある折じゃ。姫がどう望んでいようと、家名には換えられぬ、一族
門葉
(
もんよう
)
の者が、挙げて、世間から非難されても、かまわぬという決心ならやむを得ぬが」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
譜代
(
ふだい
)
の側臣四十六人。すべて北条氏の
門葉
(
もんよう
)
二百八十三人、みな差し違えたり、腹を切った。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家康様の御助力にすがるほかは、秀吉に野望あるがために、亡き信長公の
門葉
(
もんよう
)
は、自然、滅亡のほかはないと、泣きこんで来たために、わが徳川家は、義を唱えて起ったものを。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ふウム……
小賢
(
こざか
)
しい。——王道を暗うし、民人に
苛政
(
かせい
)
をしき、徳川
門葉
(
もんよう
)
のおごりのほか何ものも知らぬ幕府の隠密となって、その小さなほこりをば、おぬし、
俯仰天地
(
ふぎょうてんち
)
にはじぬ心事とするか」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“門葉”の解説
門葉(もんよう)とは、一般的に血縁関係がある一族を指す。後に、擬似的な血縁関係で編成された家臣団での格式を指す名称としても使用される。鎌倉幕府においては源頼朝(鎌倉殿)の一門としての処遇を受けた者をいう。御門葉(もんよう)とも。
(出典:Wikipedia)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“門葉”で始まる語句
門葉辺遠