門側もんがわ)” の例文
守衛は何人か交替こうたい門側もんがわめ所にひかえている。そうして武官と文官とを問わず、教官の出入ではいりを見る度に、挙手きょしゅの礼をすることになっている。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひつぎの門を出ようとする間際まぎわけつけた余が、門側もんがわたたずんで、葬列の通過を待つべく余儀なくされた時、余と池辺君とははしなく目礼もくれいを取り換わしたのである。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)