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鎧通
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よろひどほ
ふりがな文庫
“
鎧通
(
よろひどほ
)” の例文
「
鎧通
(
よろひどほ
)
しだ。お定まりの九寸五分、武家の持物に違ひないと思つたら、主人の官兵衞の手箱にあつた品ださうだ」
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其の短刀は
鎧通
(
よろひどほ
)
しといふ鋭いもので、彼女の父がこればかりは一生肌身を離すなと言つて、道臣に
嫁
(
か
)
する日に彼女の
手匣
(
てばこ
)
の中に入れてやつたもので、無銘ではあるが相州ものの古いところらしく
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
死骸の持つて居る刄物といふのは、上等の
鮫皮
(
さめがは
)
を使つた、
鎧通
(
よろひどほ
)
しで、世間並の
匕首
(
あひくち
)
ではありません。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
早くも
鎧通
(
よろひどほ
)
しに氣がつくと、用箪笥から持つて來て、血塗つてお鈴の死骸に握らせ、自害らしく見せかけ、隣の部屋へ引つ返して鎧通しの
鞘
(
さや
)
の
鯉口
(
こひぐち
)
まで拭つて置いた。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前は默つてゐろ、——横町の御浪人は、
鎧通
(
よろひどほ
)
しで内職の
妻楊枝
(
つまやうじ
)
を
削
(
けづ
)
つてるぢやないか、御用聞き風情が、唐紙の穴を塞いだところで、御政道の
瑕瑾
(
かきん
)
にはならないよ」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
私は
碁
(
ご
)
の助言の途中から、家の中に入り、灯を持つて來るといふことにして、
鎧通
(
よろひどほ
)
しを持出し——
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎧
漢検準1級
部首:⾦
18画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“鎧”で始まる語句
鎧
鎧櫃
鎧戸
鎧扉
鎧武者
鎧甲
鎧袖
鎧橋
鎧兜
鎧師