“よろひどほ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鎧通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早くも鎧通よろひどほしに氣がつくと、用箪笥から持つて來て、血塗つてお鈴の死骸に握らせ、自害らしく見せかけ、隣の部屋へ引つ返して鎧通しのさや鯉口こひぐちまで拭つて置いた。
「お前は默つてゐろ、——横町の御浪人は、鎧通よろひどほしで内職の妻楊枝つまやうじけづつてるぢやないか、御用聞き風情が、唐紙の穴を塞いだところで、御政道の瑕瑾かきんにはならないよ」
私はの助言の途中から、家の中に入り、灯を持つて來るといふことにして、鎧通よろひどほしを持出し——