“よろいどお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎧通85.7%
鎧貫14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで私は決心し、鎧通よろいどおしを引き抜くとグイと逆手に取り直したものだ。月の輪! 月の輪! そこを突こうとな
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と云うのは、勿論鎧通よろいどおしを握って、此の人を見よエッケ・ホモ——とばかりにのけ反りかえっている、紙谷伸子かみたにのぶこの姿体だったのである。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
新八郎ややゆるむ。——かん! ——む。ほぐれる。久作、起きかえる。咄嗟とっさ。久作の手、鎧貫よろいどおしを引き抜いて、新八郎ののどへ目がけて突く。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)