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錯々
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せっせ
ふりがな文庫
“
錯々
(
せっせ
)” の例文
何に
費
(
つか
)
っても
可
(
い
)
いような金が二百円ばかりあった。彼女の為とあらば、
錯々
(
せっせ
)
と働いて得た報酬も惜しくない。どうかしてその金を費おうと思った。
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二人は腰に差した鎌を取出して、時々鍬に附着する土を
掻取
(
かきと
)
って、それから復た腰を
曲
(
こご
)
めて
錯々
(
せっせ
)
とやった。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
女二人が
錯々
(
せっせ
)
と
籾
(
もみ
)
を
振
(
ふる
)
ったり、稲こきしたりしているに引替え、この雇われた男の方ははかばかしく仕事もしないという風で、すこし働いたかと思うと、
直
(
すぐ
)
に鍬を杖にして
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬場裏の往来に近く、南向の日あたりの好い障子のところに男や女の
弟子
(
でし
)
を相手にして、
石菖蒲
(
せきしょうぶ
)
、
万年青
(
おもと
)
などの青い葉に眼を楽ませながら
錯々
(
せっせ
)
と着物を
造
(
こしら
)
える仕立屋が居る。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
錯々
(
せっせ
)
と働いて余分に貯めて来た金は、何に費したともなく費された。
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
錯
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
々
3画
“錯”で始まる語句
錯覚
錯綜
錯
錯誤
錯雑
錯乱
錯落
錯雜
錯覺
錯倒