銅印どういん)” の例文
銅印どういんが一つ、石印せきいんふたつ、ペン皿に代へた竹の茶箕ちやき、その中の万年筆、それからぎよく文鎮ぶんちんを置いた一綴りの原稿用紙——机の上にはこのほか老眼鏡ろうがんきやうが載せてある事も珍しくない。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
銅印どういんが一つ、石印せきいんふたつ、ペン皿に代へた竹の茶箕ちやき、その中の万年筆、それからぎよく文鎮ぶんちんを置いた一綴ひとつづりの原稿用紙——机の上にはこのほか老眼鏡らうがんきやうが載せてある事も珍しくない。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
銅印どういんもある。瀬戸せとの火鉢もある。天井てんじやうには鼠の食ひ破つた穴も、……
漱石山房の冬 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)