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鉤裂
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かぎざき
ふりがな文庫
“
鉤裂
(
かぎざき
)” の例文
膝の抜けかゝった
盲縞
(
めくらじま
)
の股引に、垢染みた
藍
(
あい
)
の
万筋
(
まんすじ
)
の
木綿袷
(
もめんあわせ
)
の前をいくじなく合せて、縄のような三尺を締め、袖に
鉤裂
(
かぎざき
)
のある
印半纏
(
しるしばんてん
)
を
引掛
(
ひっか
)
けていて
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
正月の
七草
(
ななくさ
)
のすんだころ、克子はまだ正月気分が忘れられなかったのか、お母さんの知らぬまに
一帳羅
(
いっちょうら
)
の洋服を着て出ていき、大きな
鉤裂
(
かぎざき
)
をこしらえてもどってきた。
赤いステッキ
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
平次が
唸
(
うな
)
つたのも無理はありません。着物はまだ眞新しいのですが、ひどく
埃
(
ほこり
)
と泥とに汚れて、所々には
蜘蛛
(
くも
)
の巣が引掛つて居る上、幾つかの
鉤裂
(
かぎざき
)
まで
拵
(
こさ
)
へてあるのです。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
綿入れの袖を小枝へ引ッかけ、ひどい
鉤裂
(
かぎざき
)
をしてしまった。
円太郎馬車
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
平次が
唸
(
うな
)
ったのも無理はありません。着物はまだ真新しいのですが、ひどく
埃
(
ほこり
)
と泥とに汚れて、所々には
蜘蛛
(
くも
)
の巣が引っ掛っている上、幾つかの
鉤裂
(
かぎざき
)
まで
拵
(
こしら
)
えてあるのです。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鉤
漢検準1級
部首:⾦
13画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“鉤”で始まる語句
鉤
鉤形
鉤鼻
鉤縄
鉤鎌
鉤爪
鉤金
鉤穴
鉤手
鉤曳