旧字:鉤繩
絶壁へかかると茂助は鉤縄を投げて、岩松の根にかけ、自分が先へよじ登っては、一同を引っぱり上げた。
覆面をしていたにしても、頭がひどく大きいのと、内輪に歩いていたことに気が付かなかったのは大笑いさ——何? 俺が井戸へ落ちなかったわけか。——鉤縄を用意して行っただけのことさ。
最後の鉤縄を相手の裾に打込んで首尾よくからめ取ったほどの腕利きが、ここでこんなに無雑作にカスを食わされるとは、気が利かな過ぎるというものであるが——それにはそれでまた理由もあって
“鉤縄”の解説
鉤縄(かぎなわ、英語:Grappling hook)とは、縄の先に鉤がついた高所や人に絡ませる道具である。足がかりの無い壁・崖などを登る時や橋のない谷を渡る時に使う足がかり、逃亡する容疑者などを捕縛する捕り物道具として使用した。グラップリングフックとも呼ばれる。
日本の中世、戦国時代などで忍者が必須とする「忍びの六具」(編み笠、鉤縄、石筆、薬、三尺手拭、打竹(火付具))の一つである。忍者以外にも、容疑者を捕えるのに江戸時代の警察である関東取締出役などが使用した。容疑者を捕える場合は、縄を針金で補強した場合もあった。
(出典:Wikipedia)
日本の中世、戦国時代などで忍者が必須とする「忍びの六具」(編み笠、鉤縄、石筆、薬、三尺手拭、打竹(火付具))の一つである。忍者以外にも、容疑者を捕えるのに江戸時代の警察である関東取締出役などが使用した。容疑者を捕える場合は、縄を針金で補強した場合もあった。
(出典:Wikipedia)