“かぎなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鈎縄41.7%
鉤縄41.7%
鉤索8.3%
鍵繩8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曳声えいごえを揚げて……こっちは陽気だ。手頃な丸太棒まるたんぼう差荷さしにないに、漁夫りょうしの、半裸体の、がッしりした壮佼わかものが二人、真中まんなかに一尾の大魚を釣るして来た。魚頭を鈎縄かぎなわで、尾はほとんど地摺じずれである。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と空をきって飛来した手練の鉤縄かぎなわせいあるもののようにきそい立って、あわや左膳の頸へ! 触れたもほんの一瞬、銀流ぎんりゅうななめに跳ねあがって小蛇とまつわる縄を中断したかと思うと
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼はいつも悪党らを自分の方へ手荒らく引きつけるあの目つきを、鉤索かぎなわのようにジャン・ヴァルジャンの上に投げつけた。
土蔵の中の四角な暗天地に、鍵繩かぎなわをかけたり数珠梯子じゅずばしごをわたしたりして、あやしき活躍をいとなんでおりました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)