金光きんくわう)” の例文
かかる時船ばたのりんの光の時得顔ときえがほ金光きんくわうを散らしさふらふこと、はためざましくさふらひき。カトリツクの尼君昨夜よべ紐にてりんを釣られしなど語る人もおはしき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かんばしきにくらまされて、つりの糸にかかり身をうしなふ事なかれといひて、去りて見えずなりぬ。不思議のあまりにおのが身をかへり見れば、いつのまにうろこ金光きんくわうを備へてひとつの鯉魚りぎよしぬ。
されど天空てんくうつねゆるその金光きんくわうを仰ぎみれば
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
玉の冠か金光きんくわう
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
千萬の瓦斯ガス金光きんくわうの林の如く
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)