“金串”の読み方と例文
読み方割合
かなぐし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下女たち二人が来て手伝い、それらを金串かなぐしに刺してから、宇乃は炉の火のぐあいを直して、鮎をあぶりはじめた。
その日はふなの料理に暮れた。爼板まないたの上でコケを取って、金串かなぐしにそれをさして、囲爐裏いろりに火を起こして焼いた。小使はそのそばでせっせと草鞋わらじを造っている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
獣肉を刺して炉の灰に立ててある金串かなぐしを取り、脇に置いてある壺の中のたれに浸し、それをまた炉の灰に立てるという動作を、つぎつぎと、緩慢な手つきで繰り返した。