おも)” の例文
「はい、」と背後うしろむきに、戸棚へ立った時は、目を圧えた手を離して、すらりとなったが、半紙を抽出ひきだして、立返る頭髪かみおもそうに褄さきの運びとともに、またうなだれて、堪兼ねた涙が
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)