量見りやうけん)” の例文
さぞうちたての蕎麥そばのゝしつて、なしつてることだらう。まだそれ勝手かつてだが、かくごと量見りやうけんで、紅葉先生こうえふせんせい人格じんかく品評ひんぺうし、意圖いと忖度そんたくしてはゞからないのは僭越せんゑつである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「待ちなよ、お前の話を聽いてゐちや、日が高くなりさうだ、それになるべく、この眼で現場をみるまで、お前の量見りやうけんなんか耳へいれない方がいゝかも知れない」
女教員ぢよけうゐんさんのシヤンをのぞいて、だなで、ゴツンの量見りやうけんだから、これ、てんいましむるところであらう。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「親分、素人量見りやうけんですが、私も考へたことがございます、申しても宜しいでせうか」