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酷烈
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こくれつ
ふりがな文庫
“
酷烈
(
こくれつ
)” の例文
三日か四日の間を置いて、町の
端
(
はず
)
れに
無惨
(
むざん
)
にも人が斬られていました。その斬り方は鮮やかというよりも
酷烈
(
こくれつ
)
なるものであります。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「生きて働く」という言葉が、
如何
(
いか
)
にも肉体的に
酷烈
(
こくれつ
)
で、炎熱の下に
喘
(
あえ
)
ぐような
響
(
ひびき
)
を持っている。こうした俳句は写生でなく、心象の想念を主調にして表象したものと見る方が
好
(
い
)
い。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
謂
(
い
)
わば、「死ぬほど淋しいところ」の
酷烈
(
こくれつ
)
な孤独感をやっと捕えた。おいしいものではなかった。やりきれないものであった。けれども、これが欲しくて佐渡までやって来たのではないか。
佐渡
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼が改革の
峻急
(
しゅんきゅう
)
酷烈
(
こくれつ
)
なりしも、また
宜
(
う
)
べならずや。彼は封建社会の解体の、
滔々
(
とうとう
)
として
止
(
や
)
むべからざるを見たり、彼は社会の中心点の
欹傾
(
いけい
)
するを見たり、彼は徳川幕府の命数の
危
(
あやう
)
きを見たり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
烈
常用漢字
中学
部首:⽕
10画
“酷”で始まる語句
酷
酷似
酷薄
酷使
酷吏
酷過
酷刑
酷命
酷待
酷目