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酷吏
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こくり
ふりがな文庫
“
酷吏
(
こくり
)” の例文
一はその下僚の温良にして民に近き
能吏
(
のうり
)
多く、他は精刻
苛佻
(
かちょう
)
、
動
(
やや
)
もすれば
訐
(
けつ
)
以て直となし、察以て明となす
酷吏
(
こくり
)
多し。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
硬骨漢
(
こうこつかん
)
汲黯
(
きゅうあん
)
が退いた後は、帝を取巻くものは、
佞臣
(
ねいしん
)
にあらずんば
酷吏
(
こくり
)
であった。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたくしは枇杷の花を見ると共に、ふと
鳥居甲斐守
(
とりいかいのかみ
)
の逸事を
憶
(
おも
)
い出した。鳥居甲斐守は老中水野
越州
(
えっしゅう
)
が天保改革の時、江戸町奉行の職に在り、一
世
(
せい
)
の
怨
(
うらみ
)
を買って、
酷吏
(
こくり
)
と称せられた人である。
枇杷の花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それに、
自矜心
(
じきょうしん
)
の高い彼にとって、彼ら
小人輩
(
しょうじんはい
)
は、怨恨の対象としてさえ物足りない気がする。彼は、今度ほど好人物というものへの腹立ちを感じたことはない。これは
姦臣
(
かんしん
)
や
酷吏
(
こくり
)
よりも始末が悪い。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“酷吏”の意味
《名詞》
無慈悲で過酷な役人。
酷暑。
(出典:Wiktionary)
“酷吏”の解説
酷吏(こくり)は、法律を威にかざし、人に罪を被せて処罰、処刑する役人に対する蔑称。
(出典:Wikipedia)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
吏
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“酷”で始まる語句
酷
酷似
酷薄
酷烈
酷使
酷過
酷刑
酷命
酷待
酷目