酔醒よいざ)” の例文
旧字:醉醒
と言って、救いの主見たいなお坊さんを、夜寒む、酔醒よいざめで、風邪かぜを引かしちゃあ申訳ない、これでも掛けて上げましょうね。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
その眼が土間の水瓶みずがめを見ると、立って行って、柄杓ひしゃくからがぶがぶと、酔醒よいざめを飲んでいる。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あくまで無礼な、人を人とも思わぬかの東条というやつ、と酔醒よいざめの水を一息に仰飲あおって、辰弥は独りわが部屋に、まなこを光らして一方をにらみつつ、全体おれを何と思っているのだ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
第三 酔醒よいざ
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)