“都多”の読み方と例文
読み方割合
つた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都多つたの細江」は姫路から西南、現在の津田・細江あたりで、船場川せんばがわの川口になっている。当時はなるべく陸近く舟行しゅうこうし、少し風が荒いと船をめたので、こういう歌がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かぜけばなみたむと伺候さもらひ都多つた細江ほそえうらがくり 〔巻六・九四五〕 山部赤人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一首の意は、この風で浪が荒く立つだろうと、心配して様子を見ながら、都多つたの川口のところに船を寄せて隠れておる、というのである。第三句、原文「伺候爾」は、旧訓マツホドニ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)