遠州ゑんしう)” の例文
聞ぬ中は知れやせん成程然樣で有う元は遠州ゑんしうの者在所に居る時は九郎兵衞と云たが今は何と云かと云顏をくだんの馬士は熟々つく/″\見て手綱たづな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それは/\お気の毒なことだ、貴方あなた以前もとはお旗下はたもとかね。乞「いえ/\。主「ンー……南蛮砂張なんばんすばり建水みづこぼしは、是品これ遠州ゑんしう箱書はこがきではないかえ。 ...
僕の一番に喜びを感じたことは、遠州ゑんしう相阿彌さうあみ夢窓國師むさうこくしの考へてゐたことと、どれだけも僕の考へてゐることにまちがひのないことであつた。
京洛日記 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
御供ほやといふ荒村にしばらく船をとゞめて、胡桃の大木の陰になつてゐる川添ひの、茶屋で、私たちは昼飯を食べた、下条村の遠州ゑんしう街道かいだうが、埃で白い路を一筋、村の中を通つてゐる、ここで
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
金兵衛きんべゑ手に取つて見ますると、遠州ゑんしう所持しよぢ南蛮砂張なんばんすばり建水みづこぼしでございます。
遠州ゑんしう榛原はいばら郡水呑村先名主
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遠州ゑんしう榛原郡はいばらごほり水呑村百姓
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)