達二たつじ)” の例文
達二たつじは早く、おじいさんの所へもどろうとしていそいで引っかえしました。けれどもどうも、それは前に来た所とはちがっていたようでした。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
油断ゆだんをしているうちに、達二たつじはいきなり山男に足をつかまいてたおされました。山男は達二を組みいて、刀をり上げてしまいました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
どうしたのか、牛がにわかに北の方へ馳せ出しました。達二たつじはびっくりして、一生懸命けんめいいかけながら、兄の方に振り向いてさけびました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)