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遅蒔
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おそま
ふりがな文庫
“
遅蒔
(
おそま
)” の例文
旧字:
遲蒔
堅気になるのは
遅蒔
(
おそま
)
きでござんす。ヤクザ渡世の古沼へ足も
脛
(
すね
)
まで突ッ込んで、洗ったってもう落ちッこねえ旅にん癖がついてしまって、何の今更堅気になれよう。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
で俺は今日から
宗旨
(
しゅうし
)
を変えて、
遅蒔
(
おそま
)
きながら左膳を真似て殿にお太鼓をたたくつもり、心の変った俺にとっては、石地蔵のようなそちはかえって邪魔というのじゃ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
追従して、
遅蒔
(
おそま
)
きながら日蓮上人の研究をはじめたことは、君も御存じの通りです
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
で、海老床の若い者や藤吉部屋の勘弁勘次や、例の近江屋の隠居なぞが世話人株で、合点長屋を中心に大供子供を駆り集め
遅蒔
(
おそま
)
きながら、吉例により今日は品川へ潮干狩りにと洒落こんだのである。
釘抜藤吉捕物覚書:07 怪談抜地獄
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
が、あなたからは一言も看板のお話しはなさらないし、又当方から申上げるのも失礼と存じてそのまま、只今まで過ぎて終いました。
遅蒔
(
おそま
)
きながら従兄に代りまして、改めて私から御礼申上げます。
青バスの女
(新字新仮名)
/
辰野九紫
(著)
▼ もっと見る
平次はすぐ駆けつけました、が何もかも
遅蒔
(
おそま
)
きです。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで、兵部重清も、もともと深く
焦
(
こが
)
れた仲だから、それが
菩提
(
ぼだい
)
の種となって出家を遂げた。つまり、新家庭を抛棄して、出家入道の身となったのは、
遅蒔
(
おそま
)
きながら朝霧の純情に殉じたものだ。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
遅
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
蒔
漢検準1級
部首:⾋
13画
“遅”で始まる語句
遅
遅々
遅疑
遅桜
遅鈍
遅刻
遅速
遅滞
遅延
遅日