追懸おつか)” の例文
這箇こつちは気が気ぢやないところへ、もう悪漆膠わるしつこくてたまらないから、病気だとつて内へげて来りや、すぐ追懸おつかけて来て、附絡つきまとつてゐるんでせう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「今お留守へ行きまして、此処ここだといふのを聞いて追懸おつかけて来た訳です。熱いぢやないですか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かう執着とつつかれでもするやうな気がして、あの、それ、く夢で可恐おそろしい奴なんぞに追懸おつかけられると、げるには迯げられず、声を出さうとしても出ないので、どうなる事かと思ふ事がありませう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)