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轢
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きし
ふりがな文庫
“
轢
(
きし
)” の例文
玄関に平伏した田崎は、父の車が砂利を
轢
(
きし
)
って表門を出るや否や、
小倉袴
(
こくらばかま
)
の
股立
(
ももだち
)
高く取って、
天秤棒
(
てんびんぼう
)
を手に庭へと出た。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
森の
木葉
(
このは
)
のしげみは、闇を吐き出だす如くなれど、
夕照
(
ゆふばえ
)
は湖水に映じて
纔
(
わづか
)
にゆくてに迷はざらしむ。この時聞ゆる單調なる物音は
粉碾車
(
こひきぐるま
)
の
轢
(
きし
)
るなり。すべてのさま物凄く恐ろしげなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
轢
(
きし
)
りつつ、幸福を砕き去る
荒砥
(
あらと
)
ならず。
失楽
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
電車の
轢
(
きし
)
り………
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
突然一個の
球
(
たま
)
が流星の如く、ぶら/\歩いて來る吾々の足元に小砂利を
轢
(
きし
)
つて轉つて來た。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
轢
漢検1級
部首:⾞
22画
“轢”を含む語句
轢殺
軋轢
轢死
轢音
轢死人
轢死者
轢死体
凌轢
𨍏轢鑚
轢轆
轢潰
轢殺鬼
轢殺車
轢死美人
轢死後
轢死婦人
轢断屍体
轢断
轢挫
轢倒
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