うたゝ)” の例文
新字:
奇を追はんとするの念うたゝ盛んにして、たま/\片々たる新聞雜誌等の一時の論、矯激の言等に動かされ、好んで傍門小徑に走らんとするのは、甚だ危いことである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
李太白の廬山ろざんの瀑布を望む詩の句にも、仰ぎ觀れば勢うたゝ雄なり、さかんなるかな造化の功、といつてゐるが、瀑布の畫を描けば大抵李太白は點景人物になつてゐるほど瀑布好たきずきの詩人で、自分からも
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)