トップ
>
輿望
>
よぼう
ふりがな文庫
“
輿望
(
よぼう
)” の例文
『太平記』の記者などは、所きらわず正成を褒め倒して居るが、これなども戦記作者を通じて、当時一般の
輿望
(
よぼう
)
が現われているのである。
四条畷の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
彼がロンドン大学予備科の教授に就任したのは、一八七〇年の暮で、
爰
(
ここ
)
でも彼の人格と、学力とは、彼をして学生達の
輿望
(
よぼう
)
の中心たらしめた。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
そこへ、時の兵部の大丞黒田清隆が、陸軍のなかでもこの人ありと知られたさかんな
輿望
(
よぼう
)
を担って任を受けた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
これは私の想像にすぎない、本当の意味はべつにあるのかもしれないが、とにかく、かんぷりはなかまの
輿望
(
よぼう
)
をになって戦線の右翼にたった、というふうにみえた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一般の
輿望
(
よぼう
)
に基づいて各当局の手の回らぬところを研究し補助して国家社会のあらゆる機関の円滑な融合を計るがために、こういう特別な一大組織を設けるという事は
一つの思考実験
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
ごりっぱな
儲君
(
ちょくん
)
として天下の
輿望
(
よぼう
)
を負うておいでになる東宮もおいでになるのでございますから、あなた様から特にお心がかりに思召す方のことをお話にさえあそばされておけば
源氏物語:34 若菜(上)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
ともかく焼跡にも建設的な気風が起り、いたずらに戦争の惨禍を身につけてデカダンスに身をもちくずしてはいかんというような大方の
輿望
(
よぼう
)
にこたえて、美とは何ぞや、これである。
安吾巷談:09 田園ハレム
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
然らば国民の
輿望
(
よぼう
)
を収むるや否やということは最も大いなる問題である。
徒
(
いたずら
)
に多数を頼み、強を頼んで私を営むという訳ではない。強を頼んで政権に近づくという訳のものでもない。
〔憲政本党〕総理退任の辞
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
トルストイは有名な『飢饉論』や『怖るべき問題』などの論文を書いて世論に訴え、コロレンコも現地報告『凶作の年に』を
著
(
あら
)
わして、ナロードニキー陣営最後のホープとしての
輿望
(
よぼう
)
に答えた。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
これは私の想像にすぎない、本当の意味はべつにあるのかもしれないが、とにかく、かんぷりはなかまの
輿望
(
よぼう
)
をになって戦線の右翼にたった、というふうにみえた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“輿望”の意味
《名詞》
巷間の人望や期待。
(出典:Wiktionary)
輿
漢検準1級
部首:⾞
17画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“輿”で始まる語句
輿
輿論
輿入
輿丁
輿側
輿中
輿馬
輿轎
輿地
輿舁