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足端
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あしさき
ふりがな文庫
“
足端
(
あしさき
)” の例文
女はビンを持って二度目の
酌
(
しゃく
)
をした。それと同時に女の二つの
足端
(
あしさき
)
が右の足首に
絡
(
から
)
まるのを感じた。謙作はまぶしそうに眼を伏せた。
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
暗い中から
驟雨
(
ゆうだち
)
のような初夏の雨が吹きあげるように降っていた。道夫は
傾斜
(
こうばい
)
の急な
径
(
こみち
)
を
日和下駄
(
ひよりげた
)
を
穿
(
は
)
いた
足端
(
あしさき
)
でさぐりさぐりおりて往った。
馬の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
柔
(
やわらか
)
な女の
足端
(
あしさき
)
がその右の足首にふわりと
触
(
さわ
)
っていた。謙作はその足をのけるのが惜しいように思われた。謙作はそうして鉢の花に眼をやった。
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
新一はその墓場の中を彼方此方と歩きながら、もしや血が落ちていはしないかと見て廻ったが、
足端
(
あしさき
)
にこぼれる露があるばかりで色のあるものはなかった。墓の前に植えつけた桔梗の花も見えた。
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡