足手あしで)” の例文
「おいらはおいらの弟子でしよ。かきに師匠ししょう先生せんせいなんざ、足手あしでまといになるばッかりで、ものやくにゃたねえわな」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
こんな先生はかえって、足手あしでまといにはなるし、金はもっていないが、表面が、島の探検ということになった以上、つれて行かぬことにゃ、世間からへんに思われる。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
阿波の海陸二十七せき、そこをくぐって剣山つるぎさんの間者牢までまぎれこむのは、なるほど、できるだけひそかがいいし、弦之丞様の身になっても、足手あしでまといがねえほうがいい。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)