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赤縞
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あかじま
ふりがな文庫
“
赤縞
(
あかじま
)” の例文
そのまっくろな林のなかから
狐
(
きつね
)
が
赤縞
(
あかじま
)
の運動ズボンをはいて飛び出して来ていきなり獅子の前をかけぬけようとしました。獅子は叫びました。
月夜のけだもの
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
絣
(
かすり
)
の単物に、メリンスの
赤縞
(
あかじま
)
の西洋前掛けである。自分はこれを見て、また強く亡き人の
俤
(
おもかげ
)
を思い出さずにいられなかった。
奈々子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
オントレの茶園をおとづれた時のゆき子の
赤縞
(
あかじま
)
のギンガムのスカートが、昨日のことのやうに
瞼
(
まぶた
)
にちらつく。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
患者は大きな馬革のスリッパをぺたぺたいわせ、荒い
赤縞
(
あかじま
)
に大きな花模様のついた木綿の寝間着の
裾
(
すそ
)
をはためかせながら、勢いよく隅から隅へ歩き廻っている。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
赤縞
(
あかじま
)
のワイシャツなどを着て、妙に気取っている。「
体
(
からだ
)
は
衣
(
ころも
)
に
勝
(
まさ
)
るならずや」とあるを未だ読まぬか。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
家宅捜索の日に、自分を刎ね飛ばして、穴蔵から、
赤縞
(
あかじま
)
双子
(
ふたこ
)
の
解皮
(
ときかは
)
が一反、黒繻子の帯も、之も解き放した片側が一本出てきたとき、あの親様のおつか様が恐しい目をして私を睨んだ。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
道化の
赤縞
(
あかじま
)
の
裃
(
かみしも
)
は、平次が考へたやうに、同じものが二た組ありました。しかもその一と組は衣裳戸棚の底へ、團子にしてねぢ込んで、容易に見付からないやうにしてあつたのでした。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その人に寄り添ってくる道づれは、
小股
(
こまた
)
の切れ上がった江戸前の女で、
赤縞
(
あかじま
)
の入った
唐桟
(
とうざん
)
の襟付きに、チラリと赤い帯揚を
覗
(
のぞ
)
かせ、やはりはにかましげな目を、草の花にそらしながら歩いていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道化の
赤縞
(
あかじま
)
の
裃
(
かみしも
)
は、平次が考えたように、同じものが二た組ありました。しかもその一と組は衣裳戸棚の底へ、団子にしてねじ込んで、容易に見付からないようにしてあったのでした。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
縞
漢検準1級
部首:⽷
16画
“赤縞”で始まる語句
赤縞双子