サカ)” の例文
ともかく彼の顔、からだ、爪さきから爪さきに行きわたつてゐる敏感とサカしさが、明るい細やかな立像に、飜刻せられて来るのであつた。
サカしさに輝り充ちて、有頂天に世間を信じて——、其等世間娘の美徳の、からだの表情に綜合せられて現れた生娘である。
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志コシの國に、クハをありと聞かして、サカをありとキコして……
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志コシの國に、クハをありと聞かして、サカをありとキコして……
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志コシの国に、クハをありと聞かして、サカをありとキコして……
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たとへば、魁車近年の所演の中、萩の方は相応に高く受けとられた役であつたが、私は失望を感じた。魁車は魁車流のサカしく、凛然とした真女形でいつて居たからである。
サワやかな育ての君の判断力と、惑ひなき詞に感じてしまつた。たゞ、涙。かうまでサカしい魂をウカガひ得て、頬に伝ふものを拭ふことも出来なかつた。子古にも、郎女の詞を伝達した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かうまでサカしい魂を窺ひ得て、頬に傳ふものを拭ふことも出來なかつた。子古にも、郎女の詞を傳達した。さうして、自分のまだ曾て覺えたことのない感激を、力深くつけ添へて聞かした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
かうまでサカしい魂を窺ひ得て、頬に傳ふものを拭ふことも出來なかつた。子古にも、郎女の詞を傳達した。さうして、自分のまだ曾て覺えたことのない感激を、力深くつけ添へて聞かした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)