)” の例文
生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物をり、もって衣食住の用を達し、自由自在
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
〔譯〕凡そ生物は皆やうる。天生じて地之をやしなふ。人は則ち地の氣の精英せいえいなり。吾れ靜坐して以て氣を養ひ、動行どうかうして以て體を養ひ、氣と體と相つて以て此の生を養はんと欲す。
また、草木は肥料によりて大いに長茂すといえども、ただその長茂を助くるのみにして、その生々の根本をるところは、空気と太陽の光熱と土壌津液しんえきとにあり。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人の智徳は教育によりておおいに発達すといえども、ただその発達を助くるのみにして、その智徳の根本をるところは、祖先遺伝の能力と、その生育の家風と、その社会の公議輿論よろんとにあり。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)