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譎詐
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きつさ
ふりがな文庫
“
譎詐
(
きつさ
)” の例文
実
(
げ
)
に彼の頼める鰐淵直行の如きは、彼の
辛
(
から
)
うじてその
半
(
なかば
)
を想ひ得る残刻と、
終
(
つひ
)
に学ぶ
能
(
あた
)
はざる
譎詐
(
きつさ
)
とを左右にして、始めて
今日
(
こんにち
)
の富を得てしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
変現出没
譎詐
(
きつさ
)
縦横を以て外交の能事了れりとなすの時代は既に去れり。
否
(
いな
)
、
斯
(
か
)
くの如きは少くとも大自覚の磐上に理想の玉殿を建設せむとする者の採用すべき路にあらず。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
必ず曲知
小慧
(
せうけい
)
の俗吏を用ひ巧みに
聚斂
(
しうれん
)
して一時の缺乏に給するを、理財に長ぜる良臣となし、手段を以て苛酷に民を虐たげるゆゑ、人民は苦惱に堪へ兼ね、聚斂を逃んと、自然
譎詐
(
きつさ
)
狡猾
(
かうくわつ
)
に趣き
遺訓
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
この点に於ては彼は一も二も無く貫一の師表たるべしといへども、その実さばかりの残刻と
譎詐
(
きつさ
)
とを
擅
(
ほしいまま
)
にして、なほ天に
畏
(
おそ
)
れず、人に
憚
(
はばか
)
らざる不敵の
傲骨
(
ごうこつ
)
あるにあらず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貫一は彼の如く残刻と
譎詐
(
きつさ
)
とに勇ならざりけれど、又彼の如く敬神と閉居とに
怯
(
きよ
)
ならず、身は人と生れて人がましく行ひ、
一
(
いつ
)
も
曾
(
かつ
)
て犯せる事のあらざりしに、天は
却
(
かへ
)
りて己を罰し人は却りて己を
詐
(
いつは
)
り
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“譎詐”の意味
《名詞》
嘘。偽り。
(出典:Wiktionary)
譎
漢検1級
部首:⾔
19画
詐
常用漢字
中学
部首:⾔
12画
“譎詐”で始まる語句
譎詐権謀
譎詐奸曲