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誣告
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ぶこく
ふりがな文庫
“
誣告
(
ぶこく
)” の例文
勿論それは、相手が県内でも有数な勢力家であるために、針小棒大に
誣告
(
ぶこく
)
して司直の手を煩はしたことかも知れない。
黒谷村
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
他の
誣告
(
ぶこく
)
はすべて黙殺に付すべし、この質問は少なくとも誣告ではない、事実にあたった言であります。ゆえにイエスの聖なる唇は始めてほころび
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
尽
(
ことごと
)
く無根の
捏造説
(
ねつざうせつ
)
であることを断言します——
抑
(
そもそ
)
も此の
誣告
(
ぶこく
)
を試みたる信用すべき人物とは、何物でありますか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「ほかでもない、あなたが……
誣告
(
ぶこく
)
をやったということです、これがわたしのことばの意味です!」
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
いわくサンドミンゴ・デラ・カルザダで一女巡礼男に据え膳を拒まれた意趣返しに、その手荷物中に銀の
什器
(
じゅうき
)
を入れ窃盗と
誣告
(
ぶこく
)
す。その手荷物を検するに果して銀器あり。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
悪党から金を取り返さねば、奴をぶちこんでやると意気込んで家を出かけた父親は、
終
(
つい
)
には却って相手から
誣告
(
ぶこく
)
だと云って訴えられた。父はたまらなかったのだ。百円や千円は問題ではなかった。
彼が殺したか
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
会衆は再び騒ぎ立てり「畜生」「馬鹿野郎」「除名せよ」「斬つて仕舞へ」等の声は一隅より
囂々
(
がう/\
)
と起れり「
誣告
(
ぶこく
)
」「中傷」「証拠を示せ」等の声は他の一隅より
喧々
(
けん/\
)
と起れり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
諸君、余を指して
誣告
(
ぶこく
)
の
誹
(
そしり
)
を
止
(
や
)
め給へ。何となれば、真理に誓つて彼は禿頭である。尚疑はんとせば諸君よ、巴里府モンマルトル Bis 三番地、Perruquier ショオブ氏に訊き給へ。
風博士
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
「僕が篠田の
誣告
(
ぶこく
)
でもすると云ふんですか」と、吾妻は
憤然
(
ふんぜん
)
として浦和に詰め寄る
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
諸君、余を指して
誣告
(
ぶこく
)
の
誹
(
そしり
)
を
止
(
や
)
め給え、何となれば、真理に誓って彼は禿頭である。尚疑わんとせば諸君よ、
巴里
(
パリ
)
府モンマルトル三番地、Bis, Perruquier ショオブ氏に訊き給え。
風博士
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
“誣告”の意味
《名詞》
誣告(ぶこく)
他人を罪に陥れようとして事実を偽ること。
(出典:Wiktionary)
誣
漢検1級
部首:⾔
14画
告
常用漢字
小5
部首:⼝
7画
“誣告”で始まる語句
誣告罪
誣告者