証明あかし)” の例文
旧字:證明
……すけどの、この儀もしかと尊氏どのへお伝えあるがよろしかろう。決して使者のおへんが至らぬゆえの破談でないことの証明あかしにもなる
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とある(希伯来ヘブライ書十一章三十六—三十八節)、是れ初代の信者の多数の実験せし所であって、キリストを明白に証明あかしして
目明かしの名はその実「目証めあかし」で、犯人の顔を熟知している仲間の者として、犯人の首実検をなさしめ、目を以て証明あかしをなさしめる事から起った名かと思われる。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
どうぞ真犯人を見出して、娘のために父が無罪であったことの証明あかしを立てて頂きたい、という譲治の切なる願いを果してやりたくて、実はお願いに上ったのでございます
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
なれどもころび候実証無之これなく候へば、右証明あかしを立つ可き旨、申し聞け候所、篠、無言の儘、懐中より、かのくるすを取り出し、玄関式台上へ差し置き候うて、静に三度まで踏み候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此度の事は泰平の御代に武道を忘れ、縁辺の手柄をたよりに出世を望み給ひし御身の柔弱より出でし事ぞかし。今夜斬りし三人の顔触れを見給はゞ奈美殿の清浄潔白は証明あかし立つ可し。安心して引取り給へ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どうしてもこの証明あかしを立てなければならない
情状酌量 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
同一の神が我を責めかつわがために弁護す、同一の神が我を苦めそして我のためにあかしすると、その明白なる矛盾あるにもかかわらず、人は神に向ってわがための証明あかし、論弁、仲保を望むのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)