“目証”の読み方と例文
読み方割合
めあかし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目証めあかしもとくに土地を去り、雲助もいつのまにか離散して見ると、中牛馬会社の輸送に従事する以外のものは開墾、殖林、耕作、養蚕、その他の道についた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
目明かしの名はその実「目証めあかし」で、犯人の顔を熟知している仲間の者として、犯人の首実検をなさしめ、目を以て証明あかしをなさしめる事から起った名かと思われる。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
この事が宿方へも注進のあった時は、二人ふたりの宿役人が目証めあかし弥平やへえを連れて見届けに出かけたが、不幸な利三郎はもはやてない人であろうという。一事が万事だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)