“弥平”のいろいろな読み方と例文
旧字:彌平
読み方割合
やへい60.0%
やへえ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤棚の日蔭へ盆栽を持ち込んで、パチン、パチン、はさみを鳴らしている植木屋の弥平やへいは、ヒョイと入って来た人を見て、挨拶もせず奥の方へ駈け込んでしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目証めあかし弥平やへいはもう長いこと村に滞在して、幕府時代のひくい「おかっぴき」の役目をつとめていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この事が宿方へも注進のあった時は、二人ふたりの宿役人が目証めあかし弥平やへえを連れて見届けに出かけたが、不幸な利三郎はもはやてない人であろうという。一事が万事だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一人がふりかえって、「おや、弥平やへえじいそこへきていたのか」
だんまり伝九 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)