“言来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいきた66.7%
いひこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大至急の手紙には如何いかなる事を言来いいきたりけん、大原はその夜終宵よもすがら懊悩おうのうしてもやらず、翌日も心のくるしみに堪え難くてや起きも上らで昼過ぐるまで床の内にあり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
... 内へ這入はいって見ますると、可哀相に、此有様です」と言来いいきたりて老女は真実あわれに堪えぬ如く声をすゝりて泣出せしかば目科は之を慰めて「いやお前がそうまで悲むは尤もだが、 ...
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
宮はこの日頃吾に篤からざりしを悔いて、その悔を表せんには、何等の事を成さんも唯吾めいのままならんとぞ言来いひこしたる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)