言囃いいはや)” の例文
チェルシーの哲人セージと人が言囃いいはやすのは御前の事かと問う。なるほど世間ではわしの事をチェルシーの哲人セージと云うようじゃ。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
当時凌雲閣の近処には依然としてそういう小家こいえがなお数知れず残っていたが、震災の火に焼かれてその跡を絶つに及び、ここに玉の井の名が俄に言囃いいはやされるようになった。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お米の容色きりょうがまた評判でございまして、別嬪べっぴんのお医者、榎の先生と、番町辺、津の守坂下かみざかしたあたりまでもみんな言囃いいはやしましたけれども、一向にかかります病人がございません。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婦人科ふじんかみょうていると言囃いいはやしていた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
口々に好なことを言囃いいはやした。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)