)” の例文
旧字:
二つやみつつならだしもの事、私の様な弱い者には、四つ、五つと盃の列んだのを見ると、醒め果てた恋に向ふ様で、モウ手もけたくない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
御爺さん、これ、なあにと小供が来て指をけようとすると、始めて月日に気がついたように、老人は、さわってはいけないよと云いながら、静かに立って、懸物を巻きにかかる。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)