見留みと)” の例文
どこから見たって不足を言う点がないではないか、生若なまわかいものであると料簡の見留みとめもつきにくいが斎藤ならばもう安心なものだ。どうしても承知ができないか
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しきりもない小屋内こやうちが、らぬだに、おびえるところ一齊いちどき突伏つツぷさわぎ。やゝたしかなのが、それでもわづか見留みとめると、黒髮くろかみみだした、わかをんなの、しろ姿すがたで。……るまにかげになつて、フツとえる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)