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裳衣
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しょうい
ふりがな文庫
“
裳衣
(
しょうい
)” の例文
他の人たちが
無頓着
(
むとんじゃく
)
に室内を通るのに、彼は驚きまた多少気を悪くしている。彼は
裳衣
(
しょうい
)
の
襞
(
ひだ
)
をつかまえて母親を引き止める。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
シャツと短い
裳衣
(
しょうい
)
だけで、
頸
(
くび
)
と腕とを
露
(
あら
)
わにして、草をかき集めては積んでいた。短い鼻、広い
頬
(
ほお
)
、丸い額、そして髪にハンカチをかぶっていた。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
とくに、金髪を編んで下げ、短い
裳衣
(
しょうい
)
をつけ、
脛
(
すね
)
を
露
(
あら
)
わしてる少女のために、ひどく気圧されていた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼らは日に二、三時間は、女の
裳衣
(
しょうい
)
の間で過ごさなければ承知しなかったし、
裳衣
(
しょうい
)
をつけることさえできそうだった、なぜなら、娘らしい魂と話し方とをそなえていたから。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彗星
(
すいせい
)
のような尾をつけた
凧
(
たこ
)
が、畑の上高く空中に動いていた。鶏が黄色い敷き
藁
(
わら
)
を狂気のようにかき回していた。風がその羽を、老婦人の
裳衣
(
しょうい
)
に吹き込むように、吹き広げていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
ブラウンは
面喰
(
めんくら
)
って、あわてだし叫び声をたてて、気を失わんばかりだった。アンナは化粧版の留め金を引きちぎり、燃えだしてる
裳衣
(
しょうい
)
を腰からすべり落として、それを足にふまえた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
出勤の途にある工女らは、
裳衣
(
しょうい
)
に吹き込む風と腹だたしげに争っていた。鼻と
頬
(
ほお
)
とを
真赤
(
まっか
)
にし、腹だたしい様子で、ちょっと立ち止まっては息をついていた。今にも泣き出しそうにしていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
裳
漢検準1級
部首:⾐
14画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“裳”で始まる語句
裳
裳裾
裳着
裳層
裳帯
裳伏
裳著
裳脱
裳引
裳抜