裁縫屋したてや)” の例文
上手じょうずな仕立屋で着物をこしらえれば、着たてから、からだに合ったのを持ってくるが、下手へた裁縫屋したてやあつらえたら当分は我慢しないと駄目さ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……ぜんうちにゐてまはりをはたらいてくれた淺草あさくさ婿むこ裁縫屋したてやなどは、土地とち淺草あさくさ丸燒まるやけにされて、女房にようばうには風呂敷ふろしきみづびたしにしてかみにかぶせ、おんぶした嬰兒あかんぼには
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)