被致いたされ)” の例文
客観主観感情理窟の語につきて、あるいは愚意を誤解被致いたされをるにや。全く客観的に詠みし歌なりとも感情を本としたるは言をたず。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
学んだ品川正徳寺の住職密乗上人がその郷友に寄せた書簡に「天民翁去秋より病気に御座候処春来度々吐血等被致いたされ、即当二月十一日暁とらの刻物故ぶっこ被致、昨十三日午時浅草光感寺と申す浄家の寺に葬す。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
以手紙申入候未だ不得御意ぎよいをえず候得共其許之そのもとの鍼術しんじゆつ聞及きゝおよび候に付申入候此度旦那儀だんなぎ癪氣しやくきにて甚だ難儀被致いたされ候に付療治請られたく候間乍御苦勞ごくらうながら今日中に御出被下度もつと拙者宅迄せつしやたくまで御入來に預り度候餘者よはせつ萬端ばんたん可申述候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
前日来せいは客観詩をのみ取る者と誤解被致いたされ候いしも、そのしからざるは右の例にて相分り可申那須の歌は純客観、後の二首は純主観にてともに愛誦あいしょうするところに有之。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
御書面を見るに愚意ぐいを誤解被致いたされ候。ことに変なるは御書面中四、五行の間に撞著有之どうちゃくこれあり候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
御書面を見るに愚意を誤解被致いたされ候。ことに変なるは御書面中四、五行の間に撞著どうちゃく有之候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)