行跡ぎやうせき)” の例文
信實まこととなし貴妃きひ小町にも勝るとも劣はせじと思ふ程なる美人であれば其樣な病ももとより有るまじと思ふが故に近所きんじよ隣家となりの人にも更に平常の行跡ぎやうせきさへも聞事なくえん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殺されたなにがしおやは又、存外訳のわかつた人で、平生からせがれ行跡ぎやうせきの良くないのを苦に病んでゐたのみならず、斬り付けた当時も、此方こつちから狼藉をしかけたと同然であるといふ事が明瞭になつたので
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)